卒業式 の着物
卒業式 の着物
卒業式 の袴姿も、きりっとしていて華やかでよいものですね。一時期、卒業式にも振袖を着る人が多かったのですが、今は卒業式は袴、謝恩会は振袖 と着分けている方も多く、このほうがTPOに かなっていると思います。
女子 学生の袴は、明治から大正時代の女学生の制服が今に伝わるものです。当時の女学生達は、普段は矢絣に海老茶の袴、式典には色無地紋付きに 紺の袴をはきました。ハイカラさんは編み上げの靴で自転車にも乗ったりしましたが、式典のときは草履でした。
した がって、式典の袴姿の伝統的なルールは、色無地紋付きに紺の袴、足もとは草履ということになりますが、今は袴の色も紺、臙脂、紫、深緑な どさまざまです。袴上の着物も色無地紋付きのほか振袖や矢絣、小紋など。足もとも草履とは限りませんが、伝統を踏まえながら自分流にアレ ンジするのも若さだと考えます。また、謝恩会に振袖を着る人は、袴にも振袖をあわせておいたほうが着替えにも時間がかからずに済む、とい う考えも一理あると思います。
女性 の袴は、長いスカートのような仕立てになっていて、着物に慣れていない人もはきやすく歩きやすくなっています。袴の丈は草履のときもくる ぶしが見えるぐらいに短め、ブーツならくるぶしから数センチ上くらいにして、女子大生らしい活動的なイメージを演出します。
袴下 の帯は一文字にしっかり結べる博多織その他の半幅折などがよいでしょう。
着物 姿のときより足もとが袴からかなり出るので、足袋は五枚こはぜのほうが美しくみえます。
バッ クはフォーマル用の小型手提げ式のもの、またはポシェットなど柔らかな布製のものを選びます。